先日、イギリスでハーバリストとして活躍されているリエコ・大島・バークレーさんのメディカルハーブの講座に参加してきました
実はHPはまだ私がネットを始めた頃くらいから存じ上げておりましたが、もともとメディカルハーブから植物療法への関心があったものの、途中からアロマやフラワーエッセンスで手いっぱいで本はいろいろ持っていたり、海外からチンキやハーブを取り寄せては試してはいたものの、どこかへ学びにいくということはほとんどありませんでした。


というものの、最近でこそメディカルハーブ協会も出来て、もっと本格的なハーブ療法を学ぶような教育機関も出てきたり、関心が高まってたりしていますが、昔は学びたいと思う教師が日本にいなかったというのが一番かもしれません。

しかも、日本では英国でのメディカルハーブの中心となっているハーバリストがおこなっているような行為は出来ません。チンキもアルコールが入っているため酒税法や薬事法にもからんで手に入るのも難しいです。(ほぼ海外輸入)
もちろん日本でチンキを作って販売することも出来ません。


ですから、たとえ本格的に学んでも
1 個人的に使用して養生・体質改善をおこなう
2 カルチャーなどのハーブ講師の肩書き用
3 他の植物療法をすでにおこなっている場合、植物への理解をより深めるため

しかならないので、メディカルハーバリストとして日本で仕事をすることは出来ません。

今回のリエコさんの講座はコースの途中からの参加となってしまいましたが、とても気になっていた「生殖器系」をおこなうのでとても実り多いものになりました。

イギリスでのハーブ療法と日本でのハーブの使われ方やよく使う薬草もかなり違っていて、とても面白かったです。

今まで日本で出版されているハーブの本は英国やドイツの方が書かれた本だと日本でまず手に入らないようなハーブがたくさんあったり、使用方法も外国人にあわせたものになっていて、日本人が出されたものはおいしく飲めるハーブティーの類や一般的に栽培も可能なハーブに限られています。
そのギャップを埋めるかのように、リエコさんの「英国流メディカルハーブ」の本は英国でのハーブ療法に実際によく使われているハーブを紹介しながらも、日本人の立場からも書かれているので、もしなかったら代わりにこれをとか配合も考えられています。

そういう意味では英国のハーブ療法を知るのに日本人がとても入りやすいような気がします。おもしろいのはエネルギーとしての働きについて各ハーブに書かれてあること。
リエコさんはフラワーエッセンスやエネルギーワークも学んではいますが、そういうエネルギーというより、口にしたときの感覚として書かれています。

講座でも英国から持参してくれためずらしいハーブのサンプルやチンキをひとつひとつまわしながら、ちょっと口に含んでみたり、匂いをかいだりしてそのハーブについてより感覚的に理解することもしました。

ハーブを治療に近いレベルや体質改善に用いるには漢方と同じくらいに服用しなければなりません。日本ではハーブで養生をはかるよりも漢方が一般的ですが、セルフケアで選択したりするにはもしかしたらハーブのほうがより身近で手に入りやすいかもしれませんね。

また、ハーブのほうがよりパワフルに働く人もいるでしょう。

リエコさんも漢方はあわなくて、ハーブ療法で月経痛が改善されたとおっしゃってました。

講座では生殖器系のためのハーブとして22種類ほどを学び、その後参加者の一人からケースとしてとりあげ、その人の状態を聞いたあと、さらに必要な情報を一人ずつ質問し、みんなでどのようなハーブが必要かを検討するというのをやりました。
これはなかなか面白かったです。

最後に持参してくださったハーブやチンキをみんなでわけあっておみやげに持ち帰りました。

英国では生殖器系の不調によく用いられるのがレディースマントルとヤロウだそう。
日本ではヤロウはまあ手に入るけど、そうよく飲まれるものではないし、レディースマントルは手に入りにくいものなのでメジャーに使われているというのは意外でした。

そんなわけで貴重なレディースマントルをゲットし、ほかに名前を見ずにハーブを選択し、それぞれ見ていくというのも面白かったのですが、そのときに私が手にしたのがアネモネ(パスクフラワー)、ペオニーといったもの。痛みに関するものばかり。
パスクフラワーはキンポウゲ科のオキナグサですね。毒があるため、必ず乾燥したものを使用するそうですが、大丈夫かな。
ホワイトペオニーとホワイトデッドネトルはチンキをゲット

一日どのくらい飲んだらいいですか?とリエコさんに聞いたら、「あなたはフラワーエッセンスを使っているから1滴でもいい」と言われました。でもチンキを一滴おとすと舌にビリビリきて強力な感じは確かにします。

ヤロウはすでによく飲んでいるのでレディースマントルとブレンドして飲んでます。
とてもよさげです

この本にもフラワーエッセンスと同じ植物がたくさんあるのでなかなか参考になります。

リエコさんは植物が大好きな6チャクラ系な人(いや私みたいなタイプ)とは真逆で肉体重視タイプな感じなので、フラワーエッセンスもブッシュを学んで使っているというのはあってそうです。


朝から夕方までおこなっていたのでかなり集中して疲れました・・
好きなことだから全然集中できましたがね。

マクロビレストランの個室でおこなったので、そのままお昼にマクロビのおいしいランチもいただいて、徳島だったんですが、香川にもこういう場所があったらいいなと思いました。

次の帰国されての講座は秋にあるようです。